個展〔幻影と実在の探索〕

ギャラリートークでは、制作の時に使ったパレットを壁に貼りました。私自身は、シュルレアリスム的傾向の強い絵画を制作している時もあれば、物質や目の前の出来事にフォーカスした絵画を制作している時もあり、ここ最近は特に描くものが揺れています。

そんな中、無意識に並べられた色、偶然できた形、にじみ、そんなものに面白さや美しさを見出す心は変わらず、相変わらずパレット上の色の鮮やかさをどうしたら、画面に再現できるだろうか、と考えたりします。パレット自体を絵画にしてしまう、というのは、自分にとってはまた違う気がして、色の使い方も模索中です。